水回りのメーカーはそろえるべき?別々に選ぶ場合との違い

2026年11月2日

水回りのメーカーは、設備ごとに選べます。
色やデザインをつなげたいなら同メーカー案、場所ごとに欲しい機能が違うなら組み合わせ案を、施工会社へ相談しましょう。自宅に設置できる条件と、工事込みの総額まで比べて決めることが大切です。

同メーカーでそろえるか、設備ごとに選ぶか

ここでいう「別々に選ぶ」は、キッチンはA社、浴室はB社というように、設備ごとにメーカーや機種を選ぶことです。1つの設備へ、異なるメーカーの部品を自由に取り付けるという意味ではありません。

4か所を、2つの選び方で比べる

同じメーカーでそろえる

キッチンA社
浴室A社
洗面A社
トイレA社

設備ごとにメーカーを選ぶ

キッチンA社
浴室B社
洗面C社
トイレB社

A社・B社・C社はメーカーの選び方を示す例です。実在する製品の組み合わせや、設置できることを示す図ではありません。

色やデザインをつなげたいなら、統一案から

キッチンと隣の収納、洗面台など、見た目のつながりを重視する方は、同じメーカーで希望に合うシリーズがあるかを確認するところから始められます。

ただし、同じメーカーでも、すべての設備で同じ色・素材・機能を選べるとは限りません。どの商品で、どの部分をそろえられるかを候補の機種で確認してください。

場所ごとの使いやすさを優先するなら、組み合わせ案

たとえば「キッチンは引き出しの使いやすさ」「浴室は出入りのしやすさ」を優先したい場合は、場所ごとに候補を選んで比べる方法があります。

相談する施工会社が候補のメーカーを取り扱えるか、自宅へ設置できるかを確認しましょう。すべての施工会社で、どのメーカーでも扱えるとは限りません。

メーカー選びと、工事する時期をまとめるかは、分けて考えられます。工事を同時にするか迷う場合は、水回りをまとめて工事する場合と、分ける場合の考え方を確認できます。

色はメーカー名より、見本と周りの内装で比べる

色をそろえたいときは、設備だけを見ず、残す床・壁・ドア・収納と、候補の見本を並べるのが判断の出発点です。色の名前だけで決めず、つや、木目、取っ手の形も確かめましょう。

白い収納扉のキッチンと、その奥のリビング

たとえば、白いキッチンへ替える場合も、今の床や隣の家具を残すかで、選ぶ扉や取っ手は変わります。「全部同じ色」ではなく「白を中心にして、木目は床に合わせたい」のように、そろえたい部分と残すものを伝えると相談しやすくなります。

LIXILのカラーコーディネートの案内でも、キッチンの扉だけでなく、収納・床・室内ドア・家具との組み合わせを示しています。同メーカーの候補でも、実際に選べるシリーズと仕上げは個別に確認しましょう。

シミュレーションは配色の検討に使う

LIXILの水まわり商品カラーシミュレーションでは、浴室・キッチン・洗面・トイレの色を検討できます。ただし、価格情報は含まれていません。配色の候補を絞ったら、見本で質感を確かめ、費用は別に見積もってもらいます。

ショールームでは商品を比べ、施工会社の現地調査では自宅に必要な工事を確認できます。ショールームと施工会社へ相談する順番を確認⇒

メーカーを絞る前に、使い方を設備ごとに書く

「どのメーカーがよいか」だけでは、比較の基準が広くなります。まず、今困っている動作と、工事で変えたいことを1か所ずつ書いてみましょう。次の例から、自宅で必要なものを選んで候補の機種で確かめます。

キッチン

よく使う鍋を出し入れできるか。作業台の高さや食洗機の位置が使いやすいか。引き出しを開けたときの通路も確認します。

浴室

出入口や浴槽をまたぐ動作で困っていないか。洗う場所や掃除する部分へ手が届くか。現状の寸法と一緒に相談します。

洗面台

洗面ボウルや水栓へ無理なく手が届くか。普段使う物を出し入れできるか。扉を開けたときの人の動きも考えます。

トイレ

立ち座りや掃除で困っている場所はどこか。便器だけでなく、壁やドアとの間隔、操作部の位置を確かめます。

そのうえで「必要」「できれば欲しい」「今回は付けない」に分けると、メーカーが異なる案でも、同じ希望で比較しやすくなります。今ある設備が入っている場所に、新しい候補もそのまま収まるとは限りません。寸法や搬入経路、配管などを施工会社に調べてもらってください。

本体価格より、同じ工事範囲の総額を比べる

同じメーカーでそろえても必ず安くなるとは限りません。同メーカー案と組み合わせ案で見積もりを依頼できるか聞きましょう。必要な機能、サイズ、工事範囲をそろえたうえで、総額の違いを確かめます。

2案とも、同じ5項目を確認

「同メーカー案」と「設備ごとに選ぶ案」の見積書に、次の項目が含まれるかをそろえて確認します。

  1. 1本体とオプション

    候補の機種・サイズ・必要機能を明記

  2. 2撤去・処分

    古い設備を外し、運び出す作業

  3. 3取付・接続

    設備の設置と、水・排水・電気などの接続

  4. 4周囲の補修

    床・壁・出入口など、直す範囲

  5. 5別料金の条件

    追加作業の対象と、金額を決める時点

本体だけでなく、工事込みの総額へ
同じ条件にそろえてから、差の理由を聞きましょう。

配管は、水を送ったり、使った水を排水したりする管です。候補の設備に替えるために管の位置を変えるのか、傷んだ部分を直すのかで、確認すべき工事が違います。「接続工事に何が含まれますか」と聞き、図や写真で説明してもらいましょう。

床・壁の下地は、表面の仕上げ材を支える内側の部分です。設備を外してから傷みが分かる場合の追加費用と、着手前の確認方法も、見積書や契約内容で確かめてください。

値引きの表示があっても、対象の機種、オプション、工事範囲、有効期限を確認します。差額が大きい場合は、不要な機能を外せるのか、補修など必要な作業の違いなのかを分けて聞きましょう。予算を超えた場合は、見積もりが予算オーバーになったときの見直し方で、残す工事と見直す条件を確認できます。

納期と保証の窓口は、設備ごとに確認する

商品の到着と、工事の開始を分けて聞く

候補の機種を取り寄せる時期、工事を始められる日、設備を使えない期間は、分けて確認しましょう。そろえる案でも組み合わせる案でも、1つの商品が予定どおりに届かないとき、他の工事を進められるかを聞いておくと、暮らしへの影響を考えられます。

製品の保証と、工事の保証を分ける

製品の不具合と、取り付けや接続に関する不具合では、確認する窓口が異なる場合があります。対象・期間・対象外の条件・最初の連絡先を、保証書と工事の契約内容で確認します。同じメーカーでも製品と工事の保証窓口が分かれる場合があります。

設備ごとに「場所/メーカーと型番/工事の契約先/最初の連絡先」を一覧にし、保証書と一緒に保管すると、困ったときに確認しやすくなります。相談の時点では、工事後の不具合を最初に施工会社へ連絡してよいかも聞いておきましょう。

施工会社へ聞く4つの質問

  1. ① 同じ希望で、統一案と組み合わせ案を出せますか?

    希望する使い方、必要な機能、予算を伝えます。取り扱えるメーカーと、自宅に設置できる候補を先に確認してもらいましょう。

  2. ② 残す床や収納に、どの色・仕上げが合いますか?

    残す部分の写真や図面を用意し、候補の見本と並べて相談します。色だけでなく、つや・木目・取っ手の違いも見せてもらいます。

  3. ③ この候補に替えるために、何を直す必要がありますか?

    配管の位置、電気、床・壁・出入口の補修を分けて聞きます。見積もりに含む範囲と、別費用になる条件を確認しましょう。

  4. ④ 商品が遅れたときと、工事後の不具合は誰へ連絡しますか?

    工事日程を調整する担当者、製品と工事の保証、最初の連絡先を確認します。決まったことは、見積書や契約書などに残してもらいましょう。

契約前の見積書に分からない用語や工事内容が残る場合は、住まいるダイヤルの見積書に関する相談も確認できます。利用できる条件や相談の方法は、公式案内で確かめてください。

よくある質問

同じメーカーにそろえれば、必ず安くなりますか?

必ず安いとは言えません。機種やオプション、施工会社の見積条件、補修の範囲で総額は変わります。同メーカー案と組み合わせ案を、必要な機能と工事範囲をそろえて比較してください。

メーカーが別々だと、色はそろえられませんか?

メーカー名だけでは判断できません。候補の扉や壁材の見本を並べ、色・つや・木目などを確認します。完全に同じ色へ合わせるのか、白や木目などの方向性をそろえるのかを先に決めると、選ぶ基準がはっきりします。

メーカーを決めてから、施工会社へ相談すべきですか?

決め切っていなくても、希望する使い方と候補を伝えて相談できます。今の設備や配管、設置場所の条件を調べてもらい、取り扱えるメーカーと機種を確認しましょう。見学と現地調査の順序に迷う場合は、関連記事で進め方を確認できます。

同じメーカーなら、保証や修理の窓口も1つですか?

自動的に1つになるとは考えず、契約時に確認しましょう。製品の保証と工事の保証では、対象や連絡先が異なることがあります。設備ごとの機種、保証書、工事の契約先、最初の連絡先を一覧に残すと確認しやすくなります。

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同メーカー案と組み合わせ案の見積もりを比較

同じ機能と工事範囲で比較する

架空の組み合わせ価格を作らず、施工会社が実際に取り扱う品番で2案の見積もりを依頼します。

案そろえる条件費用の確認
同じメーカーでそろえるキッチン・浴室・洗面・トイレの候補品番と機能本体・撤去・接続・内装・処分の税込総額
設備ごとにメーカーを選ぶ上記と同程度の機能、同じ施工範囲各社の取り扱い、納期、部品と施工の違いを含む総額

色のつながりを優先する方は見本を並べ、設備ごとの機能を優先する方は実物の使い勝手を試しましょう。メーカー名だけで安さや適合を判断しないでください。

参考にした公式情報

情報確認日:2026年10月26日。図のメーカー記号は選び方の説明です。実際の取り扱い、適合、工事条件、費用、納期、保証は、候補の機種と自宅の調査結果で確認してください。