トイレの逆流対策に水のうを使うには?作り方・置き方と注意点

2026年11月1日

水のうは、水を入れた袋で排水口を覆い、豪雨時の下水の逆流を抑える方法です。雨が強まる前の明るく安全なうちに準備します。

必ず逆流を防げるわけではありません。すでに浸水している場合や避難が必要な場合は、設置より身の安全を優先してください。

すでに浸水している場合や避難が必要な場合は、設置より身の安全を優先してください。設置中はその排水口へ水を流さないことを家族にも伝えます。

水のうとは?トイレの逆流を抑える簡易的な備え

洋式トイレ

各自治体では、豪雨時の下水の逆流を抑える方法として水のうを紹介しています。
袋の水の重さを利用して、便器や排水口から水が押し戻されるのを抑えるもの。土を詰める土のうとは異なり、家庭にある袋と水で準備できます。

ただし、水のうを置けば必ず逆流を防げるわけではありません。
排水管の詰まりを直す道具でもないため、紙などが詰まっている場合は原因に合った対応が必要です。

大雨でトイレがゴボゴボ鳴る原因と対処法⇒

水のうの作り方|袋・水・置き場所を準備

作り方はLIXILの例です。雨が強くなってからではなく、明るく安全なうちに準備しましょう。

用意するもの

  • 45L程度のごみ袋を2枚以上:二重にするため、作る個数分を用意。
  • 水:バケツなどで少しずつ入れると量を調整しやすくなります。
  • 安全に作業できる場所:設置場所までの距離を短くし、通路を空けておきます。

※袋を2~3重にする自治体の例もあります。袋の強度や設置場所に合わせ、地域の案内も確認してください。

  1. 1袋を重ねる45L程度のごみ袋を2枚重ねます。破れや穴がないかを先に確認。
  2. 2水を入れる袋の半分くらいを参考に、無理なく持ち運べる量を入れます。満杯にしません。
  3. 3空気を抜いて結ぶ袋の中の空気を抜き、口をしっかり結びます。漏れがないことも確かめましょう。
  4. 4ゆっくり置く便器の中や、浴室などの排水口を覆う位置へ。袋を排水管の奥に押し込みません。

※図は作業の順番を示す模式図です。袋の大きさ・水量・排水口の寸法を縮尺どおりに表してはいません。

水を多く入れるほど重くなります。持ち上げにくい量を一人で運ばないでください。
設置場所まで安全に動かせるか、袋の底が引っ掛からないかを準備の段階で確かめておきます。

準備する場所と見ておくこと

作り方を動画で確認したら、自宅のどの排水口に置くかを見ておきましょう。
便器のふたの上に置くのではなく、便器内にゆっくり入れます。

設置する場所置き方と使用制限
トイレ便座を上げ、便器内へゆっくり置く。排水管の奥へ押し込まない。自動洗浄を止める操作は、使っている便器の説明書で確認。
浴室の排水口排水口を覆うように置く。設置中はシャワーや浴槽の排水を控え、家族にも共有。
洗濯機の排水口安全に手が届く位置なら、排水口を覆う。設置のために重い洗濯機を一人で動かしたり、ホースを無理に外したりしない。

玄関からの浸水を抑える対策は、室内の排水口への逆流対策とは別に考えます。
地域の浸水対策を確認し、玄関や避難経路を塞がないようにしてください。

水のうを置いている間はトイレを流さない

袋を置いたままレバーや洗浄ボタンを操作しないでください。
トイレだけでなく、洗濯や浴槽の水を一度に流す作業も控えます。水を使う家族全員へ、設置した場所を知らせましょう。

トイレはどうする?

排水が使えない間は、携帯トイレなどに切り替えます。
袋や凝固剤は便器に流さず、使用済みの物を保管する袋と置き場所も準備してください。

断水・水害でトイレが使えないときの備え⇒

水位が上がり続けるとき、すでに汚水があふれているとき、避難が必要なときは、このような状況で、無理に設置や調整を続けないでください。
自治体の避難情報を確認し、安全な場所へ移動することを優先します。

水のうはいつ外す?使用後の片付け方

雨がやんだかだけでなく、冠水や排水の使用制限が残っていないかを確認します。
マンションでは管理会社などの案内も確認し、流してよい状態になってから片付けましょう。

  1. 排水できる状態かを確認地域の下水道情報、建物の使用制限、便器の水位を確認。逆流が続く間は水を追加しません。
  2. 中の水を少しずつ処理釧路市の案内では、雨が収まり冠水などがない状態で袋に穴を開け、中の水をゆっくりトイレへ流します。自宅の排水が使えることが前提です。
  3. 袋を回収して処分袋は便器や排水口に流しません。地域のごみの分別・回収方法に従って処分します。

汚水が付着した床や設備は、通常の水濡れと分けて扱いましょう。清掃方法に迷う場合は、自治体の衛生担当窓口へ相談してください。

水のうで防げなかったとき・雨のあとも流れにくいとき

大雨が収まっても症状が残る場合は、便器だけでなく宅内配管などの点検が必要です。
集合住宅は管理会社へ、戸建ては自治体の下水道窓口や排水設備業者へ、発生した時刻と症状を伝えましょう。

床や収納まで浸水した場合は、片付け前に安全な範囲で写真を残します。設備をすべて交換すると決める前に、残せる部分と復旧が必要な部分を現地で分けてもらいましょう。

水のうのよくある質問

レジ袋でも作れる?

LIXILの例は45L程度のごみ袋を重ねる方法です。薄いレジ袋を同じものとして扱わず、排水口を覆える大きさと強度を確認して、地域の案内に合う袋を用意してください。

水のうを置いたままトイレを使える?

流して使うことは避けてください。
袋を流したり水があふれたりしないよう、排水を控える間は携帯トイレなどへ切り替えましょう。

大雨がやんだら、すぐに水を流してよい?

冠水や使用制限がなく、排水できる状態かを確認してからです。
逆流や水位の上昇が続いている場合は、流して試さず自治体や管理会社へ状況を伝えてください。

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